オオカマキリ

夏の虫が陽だまりで日向ぼっこ。
昨日のツーリングのとき、発電用の暗渠の上を歩いていたところで出会った。急に涼しくなったから、虫も大変だ。

こんなふうに朝が冷え込んだ日には、テレビの天気予報では、「今朝の最低気温は○○℃、11月並みの気温です」などのという言い方をよくする。そしてその後、10月中旬から下旬にかけてはポカポカ陽気の日があって、こんなときに天気予報では「今日は小春日和の良い天気に恵まれ、最高気温は○○℃、4月並みの気温となりました」などという。
こういう言い方をされると、「今日はいつもと違ってちょっと異常な天気の日なのかな」と思ってしまう。天気予報のキャスターは、本当はきっと、「今日の最低気温は、11月の平均最低気温並みです」という意味で言っているのだと思う。だけど言い方が変だから、「今日は特別に寒くて11月並みですよ!」と思わせる仕掛けになっている。
実際には毎年10月の初め頃は良く冷え込む日があるものだ。だから、冷え込むのはごく普通のことで、平年並みである。その後のポカポカ陽気もまた、毎年あることで、平年並みだ。この季節は気温が高いほうと低い方を行ったり来たりしながら、平均気温としては次第に寒くなっていくわけで、ある日の最低気温を別の月の最低気温と比べてもほとんど意味を持たない。むしろ、聞く人に混乱を与えるだけだ。
インデックスの取り方次第で、人を驚かせたり不安にさせたり、毎年聞きなれた天気予報ならばまだ良いかもしれないが、一種の詭弁とも言える。世の中ではこんなやり方で人を騙すやり方が多くて困る。天気予報の詭弁は見破れても、見破れずに信じ込んでしまっているものが、僕自身にもきっとあることだろう。新聞やテレビの言い回しなどなど、ちょっと疑って考えながら聞いてみる習慣が必要かもしれない。言いすぎだろうか。