スギ花粉飛散についての考察

休みの日だったがちょっとやらなければいけないことが出来て職場に行った。今日も幼稚園や保育園などのお別れ遠足で科学館は混雑していた。必要な仕事を終えてから、せっかく愛宕山まで来たので散歩することにした。
遊歩道を歩くと大笠山の頂上まで登ることが出来る。曇ってはいるが、暖かくて過ごしやすい日なので、やがて汗ばんできた。遊歩道の傍らにはアジサイの葉も芽吹き始めた。
頂上は木が茂っており眺望は望めないが、まだ葉を付けていない木々の間から甲府盆地を見下ろすことが出来る。でも今日は残念ながらかなり霞んでおり、山を見ることができなかった。低い山とは言え、頂上まで登っても景色が見えないのは気分が良くない。
気分が良くないと言えば、6日の昼過ぎからどうも体の調子が悪い。だるいし、体が痒いし、目がしょぼしょぼする。7日の朝には、顎から血が出ていてヒリヒリしていた。寝ている間に痒くて掻き毟ったのだろう。この3日間、朝から午前中はまあ良いのだが、午後になると特に良くない。

ちょっと話がそれてしまったが、景色も良くないのでそのまま下りた。霞は春の風物でもあるが、こんなに霞んでしまって景色がよく見えないのはつまらない。これは黄砂でも飛んで来ているのかな、そう思って気象庁のサイトで見てみたが、ここ数日はまるで飛んでいないようだ。ということは花粉か、と思って環境省を見たらやはり花粉がたくさん飛んでいた。
環境省が発表しているデータによれば、今日はたくさん花粉が飛散していたようだ。午前中の甲府は1立方メートルあたりに花粉20〜49個未満だったのが、15時には82個に増えている。午後6時には更に増えて102個になった。昨日もたくさん飛散している。特徴的な日はおととい6日。昼12時の段階で0個の観測だったのが、15時で8個、18時で299個、21時は491個に急増している。今日も6日も暖かい日だった。特に6日は午前中は寒いぐらいだったのに午後からはまるで5月のように気温が上がった日だ。スギ花粉の飛散と気温には関係がありそうな様子だ。
データを見ているともう一つ気付くことがある。それは甲府と南巨摩の関係だ。南巨摩では身延合同庁舎に観測ポイントが設置されている。6日のデータを見ると、6時、9時は0個、12時は16個と非常に少ない。しかし午後になって気温が上がると、15時に1697個が観測された。18時には287個に減っている。甲府よりもピークの時刻が早い。この日は午後から南風が入って、静岡や甲府では気温が一気に上がった。つまり、気温が上がると南部町など林業が盛んな南巨摩地域で花粉が一気に噴出する。そして南風に乗って3時間ぐらいかけてゆっくりと甲府盆地にやって来るというわけ。
どうやら僕の具合が悪い日時とスギの花粉の飛散には関連があるようだ。アレルゲン検査をすると、ブタクサやハウスダストには大きく反応するがスギ花粉には反応しない体質だった。でも、最後に検査したのはもう15年以上前になる。きっとスギ花粉にも反応する身体になってしまったのだろう。