何かの羽根

何かの鳥の羽根が落ちていた。細かな羽が照り返す光の色合いが綺麗だった。しかし、日なたはとても暑いので早々に日影へ避難した。
ところで今日、「テコンV」というのを初めて知った。何でも、1970年代半ば過ぎに韓国で作られ同国内で大ヒットしたロボットヒーロー物アニメだという。何で知ったかというと、テコンVの著作権に関する裁判があって、韓国の裁判所は、テコンVは日本の「マジンガーZ」の著作権を侵害していないという判断を下したというニュースだった。これは今頃になって日本側が訴えたのだろうかと思ったが、さにあらず、テコンV側がオモチャメーカーを無断で模倣したと訴えた裁判だったのだ。で、オモチャ側の言い分は、テコンVはもともとマジンガーZ著作権侵害をしているから問題ないというもので、日本不在の中で裁判が行われ、オモチャ側が敗訴したというもの。こうして、オモチャ側はテコンV側に対してお金を払うことになったわけだ。そして、部外者であるマジンガーZに対しては何も行われない。この裁判の図式を想像すると、なんとなく滑稽に思えてくる。
ちなみに、テコンVが制作された当時の韓国は日本文化が排斥されていて、マジンガーZは放映されていなかった。だから、仮に真似したとしてもバレないという環境もあったかもしれない。
日本も昔はパクリ天国だったわけで、最近でも東京オリンピックのシンボルマークでの盗作問題など、テコンVを怒ったり笑ったりできない現実もある。