春先の田んぼ

寒さが行ったり来たりのこの頃だが、景色の中には春を知らせるものが随所に見られる。例えば田んぼでは田起こしが始まっている。写真の左下は田起こし済み、右上はまだやってない。
ただ、このあたりは急速に宅地化が進んでいる地域なので、右上の区画はもしかしたら田起こしが「まだ」なのではなくて「もうしない」田んぼなのかもしれない。
人口が減っているのだから稲作が減るというのは理解しやすいといえばそうだが、宅地が増えるというのはにわかに理解しにくい。良く考えてみると、
(1)人口が減った分、田んぼも減る。
(2)山間部の田んぼが減る。
(3)山間部の人口は減り、田んぼは耕作放棄地となる。
(4)平地の田んぼも減る。
(5)平地の田んぼは宅地に置き換わる。
(6)でも平地の人口も減っている。
(7)とすると、平地に出来た宅地には誰が入るのか。
(?)プロテ星人?
(8)山間部は平地の宅地への供給分も合わせて急激な人口減となる。
(9)つまり過給的な人口減、これをターボ過疎と勝手に名づける。
(10)山間部はついに限界を超え、荒廃する。
(11)山間部農業での水利用が無くなり山間部の涵養効果がなくなる。
(12)平地の後背湿地にできた宅地は水害が多発。
(13)・・・・・・・・
こうならなきゃいいが。
せっかく春を告げる写真だったのに内容が暗くなった。
ただ、この写真の場合は自然が知らせる春ではなく、人の営みが知らせる春の景色だ。だからちょっと違う。