若葉のひと月

上の写真が3月29日、下が4月27日、ひと月ほどで黄緑色に覆われた。今年は冬が寒かったが、3月からはかなり暖かくなった。そんなこともあってか、今年の桜はいつもより1週間早かった。その後の若葉も早く、みるみる裏の山は色が変わっていった。4月中旬は寒さが戻ってきていたが、ここ数日は暖かくなった。
このひと月は僕にとってなかなか大変だった。特に仕事が。やらなきゃいけないことが多くて残業だらけということではなく、やらなきゃいけない種類が多くてめまぐるしかった。その疲れが出たのだろうか、今日は昼寝もしてしまった。
引っ越してからひと月半になるが、そのときに見つけた志賀直哉の古い文庫本を所々読み見返した。久しぶりに美文に触れた。無駄に飾らず、押し付けることなく、淡々と展開する。小説に限らず様々な表現の場面で、大げさな表現や派手な主張ばかりが目立つ今日だが、その文章を読んだことで清涼感を得ることができた。ところで志賀直哉は「ひと月」を「一ト月」と書いていた。僕も以後それに倣おうと思う。