荒川ダム

荒川ダムの能泉湖は貯水率が90%に回復したそうだ。今年の夏はつらい暑さが続いたが、一方で西日本や東北地方では大きな水害が起こるほどの大雨が続いた。でも甲府はとても雨が少なかった。予報が晴れでも、どういうわけか概ね晴れる側に外れていた。それでも、このところ雨が多くなったのでダムにも水が溜まったのだろう。
一方、千代田湖はかなり広く湖底が見えている状態で、釣り人たちが乗るボートが狭い水面に集まっていた。網ですくえば簡単に獲れそう、と思ったが、釣り人にとってはそういうものでも無いのだろう。
そう言えばどこかの溜池で「池干し」をしたというニュースを見た。ブラックバス駆除のためだということだ。もともと池干しは、溜まった土砂を浚渫したり堰や水門のメンテナンスのために水を抜くという行事だったようだが、近頃ではブラックバスをはじめとする外来種の駆除のために行うところがあるということだ。
他の水系から隔絶されたため池に、居ないはずのブラックバスが居るということは、誰かが放流したからとなる。ブラックバス(オオクチバス)は、コクチバスブルーギルと並んで特定外来生物に指定されている。環境省のページによれば、法律で、放流はもちろんのこと飼育も禁止されていて、違反すれば罰金や懲役の処罰がある。つまりは捕まえたら逃がさずに持ち帰らなければならない。「お魚さん、さようなら、また会おうね」なんて言って逃がしてあげる、昔は良いこととされていたような行為をしたとたん、お縄にかかる可能性がある。と言って、生かして持ち帰り水槽で飼ってもお縄だ。