櫛形山初冠雪

富士山の初冠雪は毎年ニュースとして取り上げられる。今年は甲斐駒ケ岳の初冠雪を取り上げたニュースも見た。しかし、まだ櫛形山の初冠雪を伝えるニュースは見たことが無い。甲府盆地からはとてもよく目立っている山ではあるが、冠雪しても白く雪をかぶった雄大な姿というものでも無いし、冬の間中白い雪を頂いた深山とは違って、櫛形山の雪は数日で溶けて無くなってしまう。しかも、南アルプスの姿を隠している前山でもあるので、せっかくの絶景を隠している残念な存在でもある。僕も「櫛形山が半分ぐらいの高さだったら良かったのに」と思って眺めたことがある。でもそんな櫛形山の存在こそが、南アルプスを奥深い山としての神秘性を高めているとも言えるだろう。
そんな櫛形山であるが、昨夜降った雨が頂上近くでは雪だったようで、初冠雪となった。ニュースでは紹介しないので、代わってぴのきよ日記で紹介しよう。雨が雪に変わった標高のラインが、富士山のギザギザ線とは違ったきれいな水平線として見られ、白い毛糸の帽子をかぶったようなふわっとした冠雪だ。