塀の段差

牛乳もヨーグルトも、僕が子供の頃には瓶入りだった。その紙の蓋が収集の目的だったりもして、いろいろな種類を持っていた。ヨーグルトの蓋は牛乳よりもちょっと大きかった。でも種類はとても少なかった。牛乳の蓋は種類も多くて楽しかったが、蓋を開けるための針の跡があると値打ちが少なかった。僕は未使用の真っ平らな蓋も持っていた。これは値打ちモノだから大切にしていた。未使用蓋に見せかけるために使用済みの蓋を平らに潰す人もいたが、だいたいは見破られていた。