晩秋の或る景色

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マルバアサガオの向こうに枯草の土地と小屋、その上に秋の空が広がっている。この枯草の場所は本来田んぼ。この初夏にも田植えがされた。しかし、その後全く手入れがなされずにいたためイヌビエが繁茂してしまい、ついに稲の背丈を越えて全面に広がってしまった。やがて暑い季節が過ぎ全部が倒伏してしまったが、ここでようやくその倒れたイヌビエの隙間から見える同じく倒れた稲がどれも生育不足で貧弱な状態であるを確認出来た。モミの中は小さいか空っぽだったかもしれない。結局、稲は収穫されることは無かった。この様子を見るにつけ、雑草とはここまで繁殖力があるものなのかとつくづく驚かされた。そして、この田んぼの主に何かあったのかと想像をめぐらしてしまった。来年は耕作放棄地になってしまうのだろうか。