春の暮れ

暦は啓蟄に入り、いよいよ暖かさを感じるようになってきた。空気中には杉の花粉やその他の粒子が飛んでいるようで、遠くの山はくっきりではなくぼんやり見えるのが普通になった。夕焼けもぼんやりしている。そんな空をバックにしてグニャグニャと曲がった枝の影が目立つ。隙間に甲斐駒ケ岳の尖った峰がぼんやり見えた。