虫こぶと呼ばれるものには、虫によるもの、菌類によるもの、細菌の感染によるものがあるという。この写真の場合は、虫によるもののようだ。まさに寄生虫だ。森を歩いていると、様々な虫こぶに出会える。写真のものは大型の部類で、葉っぱがちょっと膨らんだぐらいの虫こぶもよくある。ひとつふたつ程度ならば良いが、どっさりとあってびっしり整然と並んでいると気持ち悪い。
虫こぶについてちょっと調べてみておどろいたのは、マタタビ酒というリキュールを作るときに焼酎に漬け込むマタタビの実というのが、本当は虫こぶなのだということ。マタタビ酒は香りもよく、気分よく飲ませてもらったことがある。でも、実は虫こぶを漬け込んだものだと知ってしまうと、なんだか複雑な気持ちになる。今度飲む機会があったらどんな気持ちで飲むだろう。酔って、うっかり「これは虫こぶだよ」と言ってしまわないか心配だ。それを承知で飲んでいる人もいるのだろうけど。