ヤグルマギク

自転車に乗りたがる次女と一緒にサイクリングに出かけた。荒川に出て、そこからずっと南下して笛吹川との合流付近のサイクリングロードが終わるところまで。

土手や河原には春の花がたくさん咲いていた。中でも目立ったのがヤグルマギク。色が違うものも混ざっているところから見ても、誰かがいつのことだか園芸種の種を蒔いたのだろう。生のうちからドライフラワーのように乾いた花は、風が吹くとお互いがぶつかってカサカサとした音を立てる。中には土手を覆うほどに茂ったところもあり、休憩がてら土手の下に座り込んだときに見上げると、緑の草原が風に揺れて一番上で青い空に入れ替わる。まるで「大草原の小さな家」のオープニングビデオの場面のようで、あの曲が鳴ってローラやメアリーが走って下りて来そうだ。