飛行機3機

澄んだ空に短めの飛行機雲が見える夕方だった。西の山の上は橙色の太陽の日が差し、下の方から上の方に向かってその橙色が薄くなり青黒く変化していた。その中に飛行機が突入していくと、ギラリと機体が光りその後ろに明るい彗星の尾のような飛行機雲を引く。1機が山の向こうに見えなくなれば、それを補うように別な1機が飛んでくるので、稜線の上にはだいたい3機ぐらいの飛行機が見えていた。
甲府盆地では当たり前の風景なので誰も驚かないが、このような景色を見慣れていない人にとっては奇異に感じるようで、UFO目撃情報として通報されることが少なくないと聞いたことがある。