山葵田

写真とは全く関係ないが、世の中には「取り越し苦労」という言葉がある。ネットの辞書で引いてみると次のように出てきた。

デジタル大辞泉
《「とりこしぐろう」とも》どうなるかわからないことをあれこれ心配すること。杞憂(きゆう)。

大辞林 第三版
確実に起きるかどうかわからないことを,あれこれと悪い方に想像して心配すること。杞憂(きゆう)。

どちらにも「杞憂」という言葉が出てきたので、今度はそれを引いてみた。

大辞林 第三版
〔周代,杞の国の人が,天が落ちて来はしまいかと心配したという「列子天瑞」の故事による〕 あれこれと無用な心配をすること。取り越し苦労。杞人のうれい。

天が落ちて来るとまで心配したことはないが、もっとずっと小規模の心配事はいろいろあって、そういうことが場合によっては考え事の大半を占めてしまうこともある。そんなときに「あれ?」と思うような、つまり取り越し苦労だったと思わせられるようなもの(こと or 様子)を見ると、ホッとするとか、良かったと思うようなことがあるべき帰結であろうと思う。しかし、実際にはそんなに綺麗な気持ちになることばかりでなく、何かがっかりしたような、損したような、そんな気持ちになることもある。