赤道儀のガバナー

左上から中央下へ延びる黒いアーム。そこにはガバナーがある。下は重錘式の運転時計だったのだろう。
このような種類の技術は消え去った物が多い。トランジスタによって真空管がほぼ消え去った。オーディオ好きの人たちの間だけでわずかに使われているに過ぎない。自動車のキャブレターも消えた。昔の車雑誌の広告には「ソレックスツインが吼える」なんていう文字が躍っていたが、みんな電子制御になった。時計も機械式は高級品だけという感じだし、ビデオプロジェクターによってフィルムの映写機は減る一方だ。ビデオプロジェクターと言えば、魚眼レンズとパソコンとのトリオでプラネタリウムの多くの機能を葬り去った。失われた技術も多いが、置き換わった新しい技術の中では、失われた機能もあって、それがとても惜しい。