日が当たる紅葉

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午後3時になってから湯村山を登り更に千代田湖方面へ向かった。もう既に日が傾いていたので、木々に覆われた山道は薄暗く、見上げると黒く影になった葉よりも高いところで西日を浴びて橙色に光っている高い梢があった。土曜日なので僕とすれ違って下山していく人が多かった。しっかりと山歩きの格好をしている人から、ぶら下げたラジオを鳴らしながら歩く老人まで、様々な人が過ぎて行った。稜線の上り下りを繰り返し早足で歩いたが、東屋がある手前のあたりで日が山に隠れてしまった。帰りが暗くなってもいけないので、東屋で引き返した。所々で小走りになり急いだが、次第に暗くなってきた。木々の隙間に見える夕焼けはとても美しかったが、次第に消えて行った。そして、湯村山の舗装路に入った時には足元が見えなくなった。木々の向こうに見える町にはずいぶん明かりが灯っていた。運動公園まで降りた時には、空に星が見えていた。ぺガスス座が天頂にあって北東の山の上にはぎょしゃ座のカペラが目立っていた。