キウイ

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散歩の途中、葉っぱが全部枯れ落ちてしまったキウイの棚に、いくつか収穫されずに残っているキウイの実があったのを見かけた。中には商品として考えても立派な大きさのものがあった。元々は葡萄棚だったのではないかと思われる棚だが、少々日当たりが悪いかもしれない場所でもあるので、いつのことかキウイに転作したのだろう。キウイというと厚い葉が茂り、棚の下は暗くなってしまうほどだが、葉が落ちてしまうとまるで違う場所のようだ。採られ残った実について、散歩の足を進めながら考えた。見えない側に虫食いがあったのだろうか、あるいは変形があったのだろうか。あるいは、葉が茂っていた時に収穫を終え、隠れて見えずに採りそびれていた実がその後の落葉で露わになったのか。もしかしたら、木に付いたままギリギリまで熟させると市場には無い破格の旨さになるのか、そして農家の人はそれを待っているか。など、いろいろ想像が浮かぶと真相などどうでも良くなる。