YAMAHA AX-V565 の中身

昨日書いたヤマハのAVアンプ「AX-V565」についてだが、「おやっ?」と思ったことがあり、その疑問追求をしたので記録しておく。
僕はヤマハというメーカーが「デジタルアンプ」のICをいろいろ作っていて、他社の携帯電話やらテレビやらに使われているので、てっきりこのアンプも自社製のデジタルアンプICを搭載しているアンプだと思っていた。思い込んで疑いすら持たなかった。
ところが今日、CDを聞いたところでちょっとアンプの上面に手をかざしてみたら、ほんわかと暖かかったのだ。効率の良いデジタルアンプならこのようなことは無いだろうに、と思ったら、もう中を見たくて仕方なくなってしまった。
そしてドライバーを握り蓋を開けてみた。予想に反してぎっしり詰まっていた。オーディオアンプとは違ってAVアンプは機能がいろいろ有るから、たとえICが多くてもこんなに詰まるのだろう。基板は3層にも重ねられていて、それがパソコンのドーターカードのように縦の基板でつながっている。そして手前には大きなヒートシンクがある。ここに向こう側から3つのアンプのICが貼り付けられていた。
アンプに書かれている型番を見ると1つが「SANYO STK433-330」(写真下左)、2つが「SANYO STK433-130」(写真下右)だった。ヒートシンクにくっついているのだからこれらがアンプのICだろうが、それがなんとYAMAHA製ではなくて他社のSANYO製なのだ。電機メーカーにはよく有る事かも知れない。特にオーディオアンプのメーカーなどは部品のアッセンブルだけで成立するわけだから、何も驚くことではないだろう。でも、僕はYAMAHA内製のデジタルアンプICが載っているとばかり思っていたので、かなり意外な驚きだった。
せっかくなので型番について調べてみると「SANYO STK433-330」は、150W+150W+150Wの3ch、「SANYO STK433-130」は、150W+150Wの2chのICだった。そしてどちらもデジタルアンプではなく「AB級アンプ」であった。