山の新緑

冬の間はゲートが閉められ通行止めとなっていた林道が、連休から通れるようになった。僕は車に乗って早速出かけてみた。道には所々に小さな落石がある。きっと大きいものはゲートが開けられる前に片付けられたのだろう。大きな枝が落ちていることも無く、快適に通行できた。林道にもこのようなメンテナンス費用がかかっているわけだ。
ある程度登ると、道が少し広くなったところに軽トラが停まっている。山菜取りに来た人だろうか。
標高850mぐらいまで来たところで、車を停めて歩いてみた。エンジンの音、風切り音、タイヤの摩擦音、これらが消えてしまうと、鳥のさえずりが聞こえてきた。いろいろな鳴き声が聞こえる。ウグイスは分かった。でもあとはわからない。どんな姿の鳥なのか、どこで鳴いているかもわからない。こういうときにはいつも、もっと知っておけば良かったと反省する。
林道沿いにはヤマザクラが咲き、ヤマブキの鮮やかな黄色が目立っている。道端をよく見るとスミレも咲いている。新緑が始まったばかりの森の中はまだ明るい。森の中にはツツジもたくさん咲いていた。