葉牡丹

マクロレンズが欲しいなあと思っていたけれど、高いなあ、と足踏みしていた。あっ、と思い出して家の中を探したら、出てきた。「マクロテレプラス」だ。マクロテレプラスの胴体は案外長いので、Ai-Nikkor50mm F1.8 という薄いレンズを付けてD7000で撮ってみた。なかなか面白い。でも、接写はピント合わせが大変だ。天体写真に比べれば何てこと無いが、ちょっとの風でピントが変わるし自分も案外ゆらゆらしているのもわかる。
この写真は「葉牡丹」と呼ばれる植物の真ん中近くの葉に寄って撮影したもの。葉牡丹はキャベツに色がついたようなもので、赤紫色の種類とクリーム色の種類があり、どちらも葉の先端部分が緑色になる。名前は贅沢だが、僕にはあんまり美しいものに見えない。でも、いろいろなところに植えられているところを見ると、好きな人も少なくないのだろう。さて、そんな植物だがぐっと寄って見るとなかなか面白い姿をしている。こうやって見てみると、イソギンチャクだとか何かの菌類のようにも見えてくる。クネクネとウェーブした葉の先端だけが緑色になって林立している姿は不思議な感じだ。
カメラのファインダーから葉牡丹を食い入るように見て思ったのは、見かけだけで人の良し悪しを判断してはいけないものだということ。いや、ちょっと脚色した。そこまでは思わなかった。