北海道の道

北海道の道がどれも真っ直ぐなわけでは無い。でも真っ直ぐな道は多い。街中にも真っ直ぐな道はいくつもあるが、農村の真っ直ぐな道は長いから凄い。それで北海道らしさを感じる。しばらく走っても周囲の景色にほとんど変化が無かったりする。
北海道には「十勝型事故」という言葉があると聞いた。2本の真っ直ぐな道が交差するところでの衝突事故を総称した言葉だ。真っ直ぐな道が交差しても安全なようだが、道沿いにカラマツなどが列になって植えられているようなところもあって、そんな場合は交差点が死角になる。驚くほど背の高いフキ(蕗)がブラインドになることもあるし、トウモロコシなどの作物が背高く育って視界を遮る場合もある。僕のようなよそ者は真っ直ぐな道を走るとつい開放的な気分になってしまうが、十分に気をつけなければならない。北海道の真っ直ぐな道と十勝型事故の関係は、まるで教訓的である。道に限らず。