海と富士

今日から9月になった。学校は9月になってから始まるもの、と千葉出身の僕は思っていた。甲府周辺の公立の学校はもっと早くから学校が始まるので少々感覚が違う。千葉の場合、日曜日が絡まなければ9月が始まるのと学校が始まるのが同じだったので、僕は始業式には秋になった気分がしていたものだ。それでも9月最初の日曜日に友達と連れ立って海水浴に出かけたこともあった。8月下旬や9月初旬あたりに海に行くと水がぬるいので、水が冷たい7月よりもむしろ泳ぎやすかった。砂浜も電車も混んでいない。ただ、そういうふうに夏の華やかさを感じるところがいくつも欠けているので、なんとなく寂しさを感じる。今年の海も最後かな、という気持ちにもなりつい返る時間が遅めになる。すると、日の短さも手伝って、帰る頃には夕焼けが始まる。水面がキラキラし、雲が染まってきれいだった。慌てて電車に乗って帰ると、千葉駅に着く頃にはすっかり暗くなり腹が減る。駅の立ち食いそばを食べ、京成電車に乗り換えて家路を急ぐ。
写真は、半月前の先月16日に海水浴に行ったときの様子。上の写真は到着した9時半、下は帰るときの13時。だんだん風が強くなり、帰る頃には雲も広がって、旗が青から黄色に替わった。矢印の下に見えているのは富士山。朝にはくっきり見えていたが、帰る頃には雲を被ってしまった。