バードウォッチング

風もなく穏やかな陽気だったので、妻と川沿いを散歩した。空はうっすらと青空が見える薄曇りで、飛行機雲が残りやすい様子で、何本も直線の雲があった。「もしも1億円あったらどうする?」なんていう話題で絵空事を言い合った。家に使うなら一戸建てかマンションか、移住するなら行き先は沖縄か北海道か、などなど有りもしない金の使い道をあれこれ考えた。
そのうち普段あまり行かないところにまで足が伸びた。鳥の囀りがよく聞こえる。見渡すと、川岸の小枝にくちばしの長い小鳥が止まっているのが見えた。カワセミだ。青い色が遠くからも見えて綺麗だった。ズームレンズをいっぱいに伸ばして撮影した。撮れたけれどいかんせん遠すぎて真ん中にちょっと写っているだけだ。それならば、と近づいて行ったのだが、そんなに近づいていないところで飛び去ってしまった。
「ここに居ればまたカワセミを見られるかも」というわけで、妻としばらくそのあたりに座っていた。何種類もの鳥を見たが、特にホオジロ(下の写真)が多かったように思う。写真を何枚か撮ったが、付いていたレンズが最長200mmなのでクローズアップにならない。掲載した写真はだいぶんトリミングしたもの。景色を見ながら、「今度はお弁当を持って来たいね」と、妻が言った。なるほどそれは気分が良さそうだ。
20分ぐらいそこに座っていたが、カワセミは来なかった。その後、もう少し遠くまで歩き、いろいろな鳥を見た。でもどの鳥もちょっと近づいただけで飛び去ってしまう。野生の鳥は餌付けされたものとは随分違うものだ。僕はバードウォッチングの趣味を持たないが、これは楽しそうだなと思った。