昼食

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今日の朝は通勤路の途中にあるセブンイレブンに寄ってお昼のためのパンを買った。忙しいので軽く食べられるものが良い。
昼になってそのパンを食べた。もっちりカレーパンと書かれた商品だった。最初の一口を噛んだとき時にいきなりガリッという感触があった。何だろうと思ったらぐぐっと不味さが襲ってきた。少しはお腹の中に入ってしまったが、口に残ったものは出した。残ったパンの方を調べると、福神漬けのようなものが出てきた。しかもパンの中を調べてみると次から次へと出てくる。袋の方をよく見てみると、1㎜角よりもわずかに大きい程度の文字で内容物が書かれているようだ。老眼鏡をかけて目を凝らして何とか読み取れた小さな文字は「福神漬」だった。気持ち悪さに混じって怒りが込み上げてきた。僕は今までカレーパンを何度も食べてきたが、このパンのように福神漬けが入っていたという気持ち悪い経験は初めての事だった。スーパーあたりのパンの棚にはおなじみの各メーカーのカレーパンが並んでいる。だから僕は安心してヤマザキやパスコのパンを買うことが出来る。しかし、何年前からだろうかセブンイレブンのパンの棚にはセブンイレブンのマークこそついているものの素性の不明なパンばかりが並んでいて、お馴染みのメーカーのパンはほぼ無い。そして今日の僕はそんな中からまるでロシアンルーレットのはずれのような恐ろしく不味いパンをを引きあててしまったのだ。こんなパンは暴力というか、テロのようなものだ。テロカレーパンは早速ゴミ箱に捨て、しっかりと歯磨きをした。もう一つ買ってあった蒸しパンの方もセブンイレブンのマークだったのでどんな変なものが仕込まれているかもしれないと思うと、それはもう恐怖すら感じられたのでとても食べる気にはならなかった。仕方なく、カップ麺で昼を過ごすことにした。お馴染みのパッケージのカップ麺は、素性がはっきりしていて安心ができる。
今後、セブンイレブンではとてもパンを買う気にはなれない。せいぜい、ペットボトルや缶入りの飲み物ぐらいしか安心できない。いや、ビールのつもりで買ってもセブンイレブン印の缶の場合は黄色い汁の正体が沢庵漬けの搾り汁かもしれないと疑ってしまいそうだ。コンビニエンスストアファストフード店に掘り出し物や大当たりを期待している人はほとんどいないだろう。むしろはずれが無いという最低限の安心を無意識に持って買い物をしている人がほとんどであろうと思う。そういう意味で、僕の最低限の安心が今日の昼食で完全に打ち砕かれた。漬物嫌いはマイノリティであるから気づかいなどする必要はないということか。まるでタバコ嫌いの人に対して顔に向かって煙を吹きかけるかのような、そんな奢り高ぶった意識を感じさせられるカレーパンの体験だった。