Nikon Coolpix P7800 センサーのゴミ除去

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数日前から、僕のカメラの真ん中近くに大きなゴミが見えるようになった。上の写真は昨日撮った富士山。久しぶりに透明な空気の日だったのに、富士山のすぐ横の空に黒い斑点がついてしまった。こんな写真はこんなタイトルの日にしか掲載できない。
僕のカメラは、Nikon Coolpix P7800 というやつで、出た頃はスペックの割には高いなと思っていたのだがジリジリと値が落ちて行き、半額ほどになったときに買ってみた。買いたくて値下がりを待っていたのではなく、それまで愛用していた RICHO CX-3 が壊れてしまったので適当なものを探していたところだった。お気に入りが壊れてからは一眼レフやミラーレスを使ったけれど、普段持ち歩くのは大きくて重くて邪魔。結局、僕はそいつらは天体写真にしか使わない。しばらく重たいそいつらで写真を撮っていたが、P7800を買ってからは普通の写真はみんなこれで撮るようになった。
さて、このゴミだが、センサーにくっ付いているのだろう。カメラをトントン叩いたぐらいでは落ちてくれない。レンズ交換式なら綿棒でちょいと取れるのだが、レンズが外れないからどうしようもないと諦めかけていた。でも、ネットでコツコツ調べてみたら荒業でゴミ除去の成功を紹介している動画に行き当たった。その人は掃除機の筒を一杯に伸ばしたレンズにかぶせて吸い込んでいた。しかし、僕のカメラの場合は掃除機の筒をかぶせる事は出来なかった。仕方なくレンズ筒の段差あたりに掃除機の筒を近づけて吸ってみたりもしたが、まるで変化が無かった。

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そこで、ペットボトルを切り取って、掃除機の筒にガムテープで張り付けた。筒は複雑な形をしているので、紙やガムテープで隙間が無いように塞いでみた。そしてレンズを一番望遠側に伸ばして電池を抜き、ペットボトルを押し付け、掃除機の強のボタンを押した。電池ケースのあたりから空気が吸い込まれているのが分かった。1分以上吸ってみてワクワクしながら電源を入れた。しかし、変わらずゴミは付いていた。落胆した。でも、もう一度やってみた。今度は、壊れてもいいやと思いながらカメラの背中を手でバンバン叩き続け、疲れるまで吸ってみた。2分以上だっただろうか。そして電源を入れてみると、今度はようやくゴミが落ちていた。落胆は無くなり幸福感がやって来た。どこの誰なのか分からないが、掃除機を使ったゴミ取り法を動画アップしてくれた人、ありがとう。

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空に向かって飛行機雲の写真を撮ってみると、ゴミの無い綺麗な画像が出てきた。今日は良い日になった。