薪の組み方


今日も暑い日だった。せっかく子どもと休みが同じ日だったのでどこかに遊びに行こうと思っていたのだが、朝から暑くてぐったりしてしまった。結局外出したのは、昼食のために出かけた近所のカレー屋さんだけだった。
夏に食べるカレーということで、中学生の頃に見たテレビドラマ「熱中時代」を思い出した。熱中時代は水谷豊主演の学園ドラマで、水谷豊は北野広大という名の小学校の先生。北野先生をはじめとする数人の先生たちは、船越英二扮する校長先生の自宅に下宿している。その中で、夏にカレーライスを食べる回があって、校長先生が「暑い夏に汗を流しながら辛いカレーを食べるのは、とても良いことです」というようなことを言っていた覚えがある。これを思い出したから何だということではない。ただ、思い出しただけ。でも、30年以上も前に見たことなので、間違った記憶かもしれない。
今日出かけたカレー屋さんは、ナンで食べるインドカレーのお店だから熱中時代のカレーライスとはかなり違う。クーラーが効いていることも違う。当時は、一般家庭のほとんどはもちろんのこと、食堂でもクーラーが無い店は少なくなかった。インドカレー屋さんなんかその辺には無いし、ラーメン屋さんは窓全開で扇風機が回っているのが普通だったと思う。
ところで今日の画像はキャンプファイヤーの薪組み。カレーと全然関係無い。こじつけるとすればキャンプ繋がりだろう。誰かしら辛口がNGの人がいて、そのせいでバーモントカレー甘口を使うことになり、誰かしら水を多く入れすぎてビシャビシャなカレーになってしまう。御飯の方はというと、水の量が足りないせいでか火加減のせいでか固く仕上がり、お皿に盛ると焦げた部分がパンダかウシの模様のようになっている。そこへカレーをかけると、瞬く間に御飯の隙間を通り過ぎて皿の底へ行ってしまい、ニンジンやジャガイモなどの具だけが御飯の上に取り残されている。スプーンですくって口に運べば、薄い味のカレーが早々に食道へ過ぎて行ってしまうのと対照的に、固い芯のある米がいつまでも口に残り続ける。キャンプのカレーといえばだいたいこんなものだろうか。
話を薪に戻そう。僕はキャンプファイヤーの薪組みといえば井桁の形に組むことしから知らなかった。でも勉強してみるといろいろあることがわかった。これは井桁形の変形で、上に行くほど薪の並びが狭くなっている。薪の長さはほとんど同じだけど幅が狭くなるって所を、判りやすく描くのが難しかった。この形式だと持ていいる最中の薪の崩れ方が良いのだそうだ。昔は背の高さぐらいまで積み上げて、高く大きな炎を立てるのが多かったらしいが、近頃は向こう側のスタンツが見えるためにも腰ぐらいまでで高さを抑えるのが普通らしい。キャンプでは、一方で、自然の大切さなんかも学んでもらうという目的があったりするし、薪の浪費は良くないということでもあるのだろう。